皆さんは、日ごろドラマ・映画・アニメなどを見るときその中で流れてくる音楽に注目したことはありますか?

今回私は、ドラマや映画などの世界で溶け込むように流れてくるサウンドトラックについて語りたいと思います。

その前に、皆さんは音楽を聴くとき、歌詞を重視する派でしょうか? それともメロディー派でしょうか? 音楽をどう判断しているかで、楽しみ方も変わってきますよね

参照 : メロディー派?歌詞派?音楽ってどう判断してるの?

実は、メロディー派か歌詞派なのかは脳の使い方によって分かれると言われています。

一般的にメロディーを重視する人は右脳が活発で、感覚的・直観的な要素に敏感です。

一方で歌詞を重視する人は左脳が活発で、言語や論理的思考に関する要素を好む傾向にあるそうです。

私は、音楽を聴く時どちらかというと右脳派のメロディーを重視して聴くタイプで「このアーティストの曲好きなのに全然歌詞を覚えていない」というのがよくあります。それは言葉も音として認識しているため覚えられないのだと思います。

そんな私にとってサウンドトラックは作品の世界に引き込んでくれるとても魅力的な要素なのです。

ここからは私が特に心惹かれたサウンドトラックをいくつかご紹介します。

まずは、2012年に公開されたアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の中からご紹介します。

この映画はおおかみおとこと人間との間に生まれた雪と雨、それぞれが様々なものに触れ自分の世界を見つけていく物語です。
人間として生きるのか、おおかみとしてかその葛藤が見所です。また、二人を見守る母親・花の強い愛情と決意を感じられる物語です。

「きときと-四本足の踊り」という曲は、雪山を爽快に駆け抜けるシーンで流れます。軽快なリズムと音が映像の気持ちよく走るおおかみこどもの開放感や軽快さ楽しいという感情を表したかのような一曲です。
実は、この曲はサントリーの飲料水のCMでも使用されており映画を知らない方でも一度は耳にしたことがあるかもしれません。

続いてご紹介するのは2021年放送のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」です。松たか子さん演じる大豆田とわ子と、元夫たちが織りなすユーモアたっぷりの物語です。

サウンドトラックは坂東裕大さん作曲の作品です。ドラマをきっかけに坂東さんの音楽がとても好きになりました。このサウンドトラックはクラシック・ジャズ・エレクトロニカなど多様な音楽スタイルが取り入れられ飽きることなく楽しめます。

楽曲の中でも、「#まめ夫 序曲 」と「鹿太郎のワルツ」は特にお気に入りです。

「#まめ夫 序曲 」はドラマの象徴的な一曲です。軽快なメロディーながらもオーケストラのような迫力もありドラマの多面的な魅力を感じさせる一曲です。

ドラマが始まり今週はどんな物語が繰り広げられるんだろうというワクワク感を演出させてくれます。

「鹿太郎のワルツ」は先ほどの曲とは打って変わってどこか寂し気で落ち着いたメロディーが特徴的です。ピアノと弦楽器の音の組み合わせがとてもよくドラマのシーンに深みを増してくれる一曲だと思います。

サウンドトラックは、作品の感情や空気感を音楽で伝える重要な存在です。日頃サウンドトラックに注目したことがない方も、次にドラマや映画を見るときは、ぜひ音楽にも耳を傾けてみてください。作品がもっと楽しく新たな魅力を発見できるかもしれません。