昨年の10月に甥っ子が生まれました。
もうすぐ1歳になる甥っ子に絵本を贈ろうと考えてます。
絵本や読書は幼児教育や人格形成に役立つと言いますが、“国立青少年教育振興機構 青少年教育研究センター 子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究” によると。
- 子供の頃に読書量が多い人ほど、意識・非認知能力と認知機能が高い傾向がある。
- 読書のツールに関係なく、読書している人はしていない人よりも意識・非認知能力が高い傾向があるが、本(紙媒体)で読書している人の意識・非認知能力は最も高い傾向がある。
という研究結果も出ているそうです。
せっかく甥っ子にプレゼントするのであれば、建築を仕事にしている叔父さんらしさを醸し出せる「建物や空間づくり」がキーワードになるような絵本をプレゼントしたい!! そんな想いから私が実際甥っ子にプレゼントしようと選んだ絵本を3つ紹介します。
まず1冊目は、さとうわきこ 作「いそがしいよる」です。
【あらすじ】
星がきれいな夜、ばばばあちゃんは家の中にいるのがもったいなくて、ゆり椅子を外に持ちだしてお星様をみていました。
そのうち月も出てくるのを見ると、いっそのこと外で寝てしまおうと考えました。
そこでベッドと毛布と枕を、それからお茶の道具も、そしてテーブルやレンジ、しまいには家のものを全部持ちだしてしました…
2冊目は設計事務所に勤務経験のある青山邦彦 作「ドワーフじいさんのいえづくり」です。
【あらすじ】
気難しいドワーフじいさんが見晴台のある自分だけの新しい家を建てようとします。
ところが、材木の重い事。一人では到底作れません。
通りかかった動物達に手伝ってもらう代わりに動物の部屋も作ってやることになります。
ページをめくるたびに新しい動物が登場し、家はどんどん複雑な形になっていく最初は不機嫌だったドワーフじいさんも、動物達と一緒に暮らすうちに「まあ、こんな家も悪くないか」と思うようになり…
3冊目は2008年に12分間の短編アニメーション映画として作られた物語を絵本化した「つみきのいえ」です。
【あらすじ】
一人のおじいいさんが、海の上にある、変わった家に住んでいました。
おじいさんの住む家は海の水がだんだん上に上がってきてしまうのです。
水が上に上がってきて、住んでいた家が水の中に沈んでしまうと、その家の上に新しい家を作ります。
その家がまた水の中に沈んでしまうと、その上にまた新しい家を作ります。
こうして、まるで積み木を何個も何個も積み上げたような家ができてしまったのです。
ところが、ある日のこと、おじいさんは家を作るための大事な道具を海に落としてしまいます…
今回選んだ本に登場する建築や空間は登場人物が行動するきっかけになっていたり、他者と関わるためのツールになったり、思い出のアルバムのように描かれていています。
甥っ子に建築の世界に携わるようになってほしいという気持ちで選んだつもりはありませんが、絵本の登場人物のようにいろんな人と関わりながら自分の世界を広げていってほしいと思います。
皆さんには心に残る好きな絵本はありますか?
飯沼